自己破産>《破産手続》と《免責手続》ってどう違うの？

自己破産の手続きは大きく分けると「破産手続」と
「免責手続」の２段階があります。
破産手続は、債務を返済する能力が著しく失われて
おり、返済はほとんど不可能であるので、財産を
換金して債権者に公平に分配することを裁判所に
認めてもらう為の手続きです。
破産が認められれば借金が帳消しになるのか
と言うと、そうではありません。

次の「免責手続」が完了して初めて帳消しに
なるのです。
免責手続は、本当に債務を免除して良いかどうかを
裁判所が判断するものです。
裁判所が「この人の借金を帳消しにすることが
道義的に正しいのかどうか」を審理して
判定するのです。
破産手続は債務の金額や財産の価値などの数字だけで
判断されますが、免責手続はその人の経歴や
生活態度などが重視されると思います。

つまり、債務の返済は不可能だと認定されても、
免責が決定しなければ借金は帳消しに
ならないのです。
とは言っても実際は、破産が認定されれば免責も
９割方決定します。
あまりに自分勝手でひどい借金をしていない限りは
大丈夫です。